GeoGuessr日本最強決定戦
「RASHINBAN 2025」本戦が開催!

世界レベルの地理推理バトル、激戦を制し、初の日本最強の座を勝ち取ったのは――?

2025年10月25日(土)、RED° TOKYO TOWERにて、世界中の風景を手がかりに位置を推理するゲーム「GeoGuessr」の日本最強を決める大会「RASHINBAN 2025」の本戦が開催されました。

数々の激闘を制して今大会の頂点に立ったのは、16歳の若き神童・Eurya選手。世界ランク1位の座に輝いた経験を持ち、多くのプレイヤーから恐れられる「Guessの堅さ」から優勝候補との呼び声も高かった、屈指の実力者です。まだ高校生ながら冷静で精密なプレイングを見せ、本戦では一度も負けることなく、見事王座を勝ち取りました。

準優勝に輝いたのは、実戦派として知られるYRP選手。レート戦のプレイ回数16000回超えの猛者で、経験に裏打ちされた確かな実力でLower Bracketを勝ち抜いてUpperに返り咲きました。惜しくも頂点には届きませんでしたが、難しいラウンドも的確に当てて観客を唸らせ、準優勝者としての実力を存分に示しました。

そして3位にランクインしたのは、日本GeoGuessr界のレジェンド・Shiina選手。2023年以降すべての世界大会に出場してきた、誰もが認める日本シーンの象徴的存在と呼べる選手で、 本戦では3位という結果ながら、素早く正確なGuessの連続で会場を何度も沸かせました。

さらに、特別賞「田村ビルズ賞」には大会最年少のgnrr選手(15歳)が選出されました! 初出場ながら堂々たるプレイを見せ、社長より副賞のおせんべいが手渡しで贈られました。

手に汗握る熱戦の連続に、会場は終始大きな歓声に包まれ、熱狂と興奮のうちに幕を閉じました。若き才能たちとベテランの実力者が直接火花を散らす初の舞台となった「RASHINBAN 2025」は、日本のGeoGuessrコミュニティにとって歴史的な一歩となりました。

Finals results
Tournament bracket

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ハイライト

街当て・道当て・5Kなど、常人では到底不可能なGuessの連続だった本戦。 優勝・準優勝・3位入賞・田村ビルズ賞入賞選手の試合の中から、とくに盛り上がったラウンドを紹介します。

Eurya選手

Upper Bracket Final Shiina 選手とEurya選手の対戦、1ゲーム目MovingのRound 9。

お互い文字情報が取れず国が確定しない難しいラウンドでしたが、僅かなメタを読み取ったEurya選手がエストニアを当てることに成功! Shiina 選手の猛攻により、Round5終了時点で残りHPが2桁と崖っぷちの状況でしたが、粘り強く正確なGuessを続け、1ゲーム目を制しました。

YRP選手

Lower Bracket Final Shiina 選手とYRP選手の対戦、3ゲーム目NMPZのRound 8。

ニュージーランド南部の特徴的なポッサムガードと針葉樹のプランテーションに注目したYRP選手が、道の角度を正確に読み取って、なんと写真一枚から誤差1.1kmのGuess!実力者のShiina選手に対し鮮やかに勝利を決め、会場を興奮の渦に巻き込みました。

Shiina選手

Lower Bracket Final Shiina 選手とYRP選手の対戦、1ゲーム目MovingのRound 4。

YRP選手の即Guessにより残り時間が大幅に減った中、冷静にプレイを続けたShiina 選手。残り8秒でKabupatenを取得して即座に正確な範囲にズームイン!誤差わずか3.5kmのGuessで確かな実力を見せつけました。

gnrr選手

Upper Bracket Quarterfinal gnrr 選手とcocos選手の対戦、1ゲーム目NMPZのRound7。

画面下部の白いブラーからカーメタのあるアフリカ諸国が想像されるこちらのラウンド。gnrr選手が画面左のトウモロコシ畑も踏まえてケニアを見事当て切り、1ゲーム目を勝ち取りました。田村ビルズの田村社長も、「難しいラウンドでも冷静に判断していた」と称賛。このGuessがgnrr選手に「田村ビルズ賞」が贈られる決め手となりました。

会場の現場レポート

4度にわたる予選を経て、ついに迎えた本戦。 RED° TOKYO TOWERでは、5月中旬のAPAC MAJORS以来となる有観客イベントに、多くのGeoGuessrファンが足を運びました。 熾烈な予選を突破した実力派8名が、地理の知識と直感を駆使して熱戦を繰り広げる一方、配信ブースでは実況・解説・アナリストが臨場感たっぷりに進行。 観客席では、およそ100名の来場者が、画面では味わえない緊張感と興奮を共有していました。
会場内では、ジオゲファンたちが名刺を交換しながら語り合う姿も見られ、ファン同士の新たなつながりが生まれることも。
会場の外では、「RASHINBAN 2025」のオリジナルグッズも販売されました。 観戦に便利なスタジアムクッションや、羅針盤のロゴが入ったステッカー、トートバッグ、ジオゲファンにはたまらない各国の「止まれ」標識の缶バッジなどのグッズが好評でした。
インターバル中には、公式グッズが当たるライブチャレンジ企画を開催。100名を超える参加者が一斉にスマートフォンを操作する様子は、圧巻の一言。
選手の多くは有観客大会への出場が初めてで、序盤はやや緊張した様子でしたが、試合が進むにつれて次第にリラックスした表情に。 インタビューでは挑戦的なコメントが飛び出す場面もあり、それを受けて観客席からは歓声と拍手が湧き上がり、会場全体が一体となって盛り上がりました。 試合後には、互いの健闘を称え合うように握手や肩を叩き合う姿も見られ、勝敗を超えた温かなリスペクトがあふれる空間でした。
表彰式では、本戦を戦い抜いた8名の選手がステージに揃い、入賞者へ賞品が、全ての選手には観客から温かい拍手が送られました。 「世界を目指すプレイヤーたちの登竜門となる大会」を掲げて始まった今大会「RASHINBAN 2025」は、その名にふさわしく、新たな挑戦者たちの未来を示す羅針盤となりました。

左から、主催のsp4ghet、優勝したEurya、主催・実況のKai 優勝者に贈られた羅針盤を模したトロフィーは照明を受けて輝き、会場からは感嘆の声が上がる場面も。